チューリップ染めのスカーフ

サッポロさとらんどで開催された講習会に参加しました。

レシピ(シルクスカーフ 6g×15枚分)

 チューリップの花弁 1kg強〜2kg(多い方が濃く染まる)
 水           2500cc
 酢酸          5cc(水の0.2%)

染液づくり(下準備)

 1)チューリップは花弁のみを集めて良く洗う。
 2)花弁が透明になるまで良く揉む。
 3)ステンレスの容器に花弁と、浸るくらいの水を入れる。
 4)水量の0.2%の酢酸をいれて良く混ぜる。
 5)そのまま常温で4〜5日おいて、発酵させる。
 ※花弁が一度に揃わない場合、2〜3週間かかっても良い。
   咲くたびに追加して必要量になるまで貯める。

 今回は、時間の関係でここまでの作業は終わっていました。

 こんな感じです

染液づくり

 6)色素が充分に出たら、水を足して火にかける。
 ※布1:水60〜70くらいが標準。今回は布が90gなので6300ccにする。
 7)15〜30分煮て、花弁が透明になってきたら花弁を取り除く。
 ※絞って色素を全部出す。
 ※そのまま冷ますと色素がまた花弁に戻るので、熱いうちに。
 ※こした液を一晩置いて、上澄みを使用する方が良い。


布の準備

 8)布に模様をつけたい時は、先に細工する。
 ※布を結ぶ、ひもでくくる、輪ゴムで縛る、割り箸や洗濯バサミで挟む等
  簡単な作業で模様をつけることが出来る。

 屏風たたみして輪ゴムで縛る そのままでもOK

 9)染める布をぬるま湯で濡らしておく。
 ※木綿の場合は、灰汁で濡らす方が良い。
   木灰を10倍の湯につけて灰汁を作り、灰汁1cupを水3000ccで薄めて使用。

熱染する

 10)染液に布を入れて、ゆっくりと温度が上がるように火を調節する。
 ※85〜90℃を保ちながら、1時間くらい染める。
 ※急激な温度変化を与えないことが大切。
 ※むらにならないよう、布が染液から出ないように注意しながら
   時々上下を入れ替える。



 11)媒染で色味を変化させることもできる。
 ※みょうばん媒染の場合、布の4〜6%の生みょうばんを溶かして
  媒染液をつくり、15分程度熱染する。
 ※熱染の途中でも、一旦乾してからでも良い。
 ※しばらく使って、飽きたら媒染して色味を変化させることも可能。

仕上げ

 12)染まった布を取りだし、水洗いする。
 13)むら染めを防ぐため、別布に巻きこみ水分を均一に取り除く。
 14)良く乾燥させる。

 できあがり!

 おまけの蘇芳染め(木綿)

 半分だけ媒染してグラデーションを付けました。
 色が薄い方が媒染した部分です。
 輪ゴムで縛ったところが白く残ります。


(2004.05.13)

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